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鉄道沿線の落石をAIがリアルタイム検知
― 山岳路線の安全運行を支える画像解析システム ―

2026年5月7日

JOTSU株式会社は、山間部を走行する鉄道路線向けに、AI画像解析とクラウド監視を組み合わせた「AI落石検知システム」を開発・提供しています。

沿線斜面に設置したIPカメラのライブ映像をAIがリアルタイム解析し、落石を瞬時に検知・追跡・記録。山岳路線における安全運行を24時間365日体制で支援します。

現場が抱える課題

日本国内の鉄道路線の多くは山間部を通過しており、落石・土砂崩れなど自然災害リスクへの対策が重要課題となっています。特に急峻な斜面沿いの区間では、降雨・地震・経年劣化による落石が、列車運行の安全性に重大な影響を及ぼしています。

夜間・悪天候時の監視限界
夜間や豪雨・降雪時には視界が悪化し、巡視や目視確認が困難となるため、異常発見の遅れによる長時間の運転見合わせが発生していました。
人手依存による見逃しリスク
従来は運転士や保線員による目視確認に依存しており、小規模な落石や斜面上部の異常を見逃す可能性がありました。
山間部特有の通信・電源制約
山岳エリアでは商用電源や有線通信インフラの確保が難しく、従来型監視システムの導入コストや施工性が大きな課題となっていました。
記録・証跡不足
落石発生時の状況は、手書き報告書や断片的な記録に依存しており、事後分析や再発防止に必要な映像データが十分に残らないケースがありました。

AI検知の仕組み

対象区間の沿線斜面にLTE通信対応IPカメラを設置し、映像をクラウド上のAI解析エンジンへ常時送信。落石発生時には、以下の処理をリアルタイムで実行します。

🔍 物体検出
AIが映像フレーム内の移動物体をリアルタイムで検出し、バウンディングボックスにより可視化します。検出された落石には「#1」「#2」などの識別IDを自動付与し、個別の追跡・管理を可能にします。
📊 軌跡追跡
落石の移動経路を軌跡ラインとして表示し、移動距離(px)をリアルタイムで計測。これにより、落石発生位置の特定や、斜面上の危険箇所分析に活用できます。
📈 累積カウント
検出数をリアルタイムで累積表示し、FPS(10fps)および経過時間も同時記録。AI検知結果を数値情報として可視化することで、検知状況の把握と運用信頼性向上を実現します。
🚨 即時アラート
落石を検知すると同時に、「落石検知中」の警告アラートを自動発報。運行管理者や保線担当者のPC・スマートフォンへ即時通知し、迅速な安全確認および運行判断を支援します。

検出画面

以下は実際の検出画面です。AIがカメラ映像を逐次解析し、落石をリアルタイムで捕捉している様子を示しています。

落石検出システム — 1個の落石を検出(軌跡線+バウンディングボックス表示)
▲ 左:原映像(IPカメラライブ映像)/ 右:AI検出映像
落石「#2」の落下軌跡をトレースし、移動距離69.8pxをリアルタイム計測。累計検出数:2
落石検出システム — 3個の落石を同時検出(累計検出数:6)
▲ 左:原映像(IPカメラライブ映像)/ 右:AI検出映像
同時に3個の落石(#3 / #5 / #6)を検出。線路バラスト上および石積み壁上の複数箇所をAIが正確に捕捉。累計検出数:6、経過時間:7.42秒

従来方式との比較

従来

従来方式(巡視+目視)

  • 検知まで数時間〜翌日の巡視まで遅延
  • 夜間・悪天候時は実質監視不能
  • 運転士・保線員の注意力に依存
  • 手書き報告中心で映像証跡が残らない
  • 定期巡視に多大な人的コストが必要
新版

JOTSU AI落石検知システム

  • 発生から数秒以内に自動検知・通知
  • 24時間365日、昼夜・天候問わず稼働
  • AIが全フレームを解析し見逃しを低減
  • 検出映像+タイムスタンプを自動保存
  • アラート発生時のみ対応可能、省人化を実現
導入ポイント(運用視点)
LTE通信とソーラー電源を組み合わせることで、電源・通信インフラのない山岳区間でも短期間導入が可能です。
導入後は対象区間において落石の見逃しゼロを目指し、検出データをクラウドへ保存。事後の原因分析や、行政・鉄道事業者向け報告資料作成にも活用されています。

システム概要

検知対象 落石・土砂(斜面から軌道への落下物)
カメラ LTE通信対応IPカメラ、ソーラー電源対応
耐環境性能 防水防塵 IP66対応
AI解析 物体検出+軌跡追跡+累積カウント(10fps)
保存方式 クラウド自動保存(原映像+検出映像)
通知方式 メール/プッシュ通知/Webhook連携
稼働体制 24時間365日連続監視
導入期間 最短1〜2週間
設置環境 山間部・急斜面・トンネル坑口など

※ 検出ロジックは現場環境に応じてカスタムチューニング可能です。

※ LTE+ソーラー構成により、大規模な土木工事を必要とせず導入可能です。

今後の展開

本システムは落石検知に加え、土砂崩れ予兆検知斜面の微小変位モニタリング積雪検知倒木検知などへの応用も進行中です。

さらに、蓄積された検出データをAIが学習することで、落石発生傾向の分析危険区間の予測季節・降雨条件との相関分析など、予防保全型インフラ監視への展開を進めています。

鉄道分野のみならず、道路斜面・ダム周辺・河川護岸・港湾設備など、幅広い社会インフラ防災分野への応用が期待されています。

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