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斜面崩壊・土砂崩れをAIが24時間リアルタイム監視
~ AI斜面監視・土砂災害検知システムを新たにリリース ~

2026年6月26日

リリース

はじめに

JOTSUは、AI画像認識技術を活用し、斜面崩壊や土砂崩れ(土砂災害)の発生およびその予兆をリアルタイムで検知する新システム「AI斜面監視システム」をリリースいたしました。

切土法面や自然斜面、採石場、造成地などでは、豪雨や地震、経年劣化などの影響により、表土の流出や斜面崩壊が発生し、人命や道路・鉄道・周辺インフラへ重大な被害をもたらす恐れがあります。また、多くの土砂災害では、突発的な崩壊だけでなく、表土の露出や崩壊範囲の拡大など、時間の経過とともに進行する前兆現象が見られるケースも少なくありません。

しかし従来は、現地巡視や目視点検を中心とした管理が一般的であり、夜間や悪天候時の監視、多地点の同時管理、さらには微細な変化を継続的かつ定量的に把握することが困難という課題がありました。

本システムでは、既設のネットワークカメラをそのまま活用し、クラウド上のAIが24時間365日映像を自動解析します。斜面の崩壊や土砂流出、露出地表を高精度に検出するとともに、露出面積や崩壊範囲の経時変化を継続的に分析し、災害リスクの高まりを早期に可視化します。異常を検知した場合は、リアルタイムで通知を行い、迅速な初動対応や安全管理を支援します。

AI斜面監視システムの仕組み

本システムは、「撮影」「AI解析」「通知」の3つのプロセスで構成されており、既設のネットワークカメラを活用して、斜面の状態を24時間365日自動監視します。

既設カメラが斜面・法面を定点撮影
クラウドAIが崩壊・露出土砂・経時変化を自動解析
崩壊の兆候・警戒ライン超過で即座に通知

① 撮影 既設のネットワークカメラが監視対象となる斜面・法面を定点で連続撮影し、映像をクラウドへリアルタイムに送信します。新たな専用撮影機器を設置することなく、既存設備をそのまま活用できます。

② AI解析 クラウド上のAIが映像をリアルタイムで解析し、土砂崩壊、表土の露出、崩壊範囲の拡大などを高精度に検出します。さらに、過去の映像データと比較することで、露出面積や変化量の推移を定量的に分析し、土砂災害の予兆を早期に可視化します。

③ 通知 AIが異常を検知した場合、または露出面積や崩壊範囲があらかじめ設定した警戒条件を超えた場合には、検出画像を添えて管理者へリアルタイムに通知します。これにより、迅速な初動対応や現場の安全確保を支援します。

映像の解析・判定・履歴データの蓄積はすべてクラウド上で実施されるため、現地に高性能なAI演算装置や専用サーバーを設置する必要はありません。既設のネットワークカメラを有効活用しながら、低コストかつ効率的なAI斜面監視システムを構築できます。

AIが検出・解析する対象

AI画像認識により、斜面の状態をリアルタイムで解析し、崩壊の発生状況だけでなく、災害につながる変化や進行状況を継続的に監視します。

AIが認識・解析する主な監視項目

  • 土砂崩壊領域の検知 AIが斜面の崩落・滑落が発生した領域を自動認識し、崩壊位置や発生状況をリアルタイムに可視化します。発生直後の状況把握と迅速な初動対応を支援します。
  • 露出地表・堆積土砂の検知 植生の消失によって露出した地表や、崩落により堆積した土砂をAIが自動抽出します。崩壊後の影響範囲を可視化するとともに、斜面状態の変化を継続的に把握できます。
  • 露出面積の経時変化解析 過去の映像データと比較し、露出地表の面積や拡大傾向を定量的に解析します。突発的な崩壊だけでなく、徐々に進行する表土流出や斜面変状などの前兆を早期に検知し、災害リスクの高まりを可視化します。
  • 崩壊範囲・面積の推定 AIが検出した領域から、崩壊範囲や概算面積を自動算出します。被害規模の把握や、点検・復旧計画の検討、維持管理記録として活用できます。
  • 解析履歴の蓄積・比較 解析結果はクラウド上に蓄積され、過去データとの比較や長期的な変化の追跡が可能です。斜面の状態変化を時系列で管理し、保守点検や防災対策に役立てることができます。

実際の検知画面

以下は、斜面監視カメラの映像にAI解析を適用した、実際のリアルタイム検知画面です。

AIは土砂崩壊領域や露出地表をリアルタイムに認識し、検出結果と経時変化を画面右側のパネルに可視化します。管理者は現地へ赴くことなく、崩壊の発生状況や進行状況を迅速に把握できます。

斜面のAI検知フレーム — 土砂崩壊領域・露出地表を自動認識し、右側パネルに検出状況と経時変化を表示
AI検出フレーム(左)と検出状況パネル(右):土砂崩壊領域・露出地表を自動認識。判定「崩壊検知」、検出信頼度0.93、露出面積は拡大傾向。
崩壊検知
判定
≈1,850
推定崩落範囲
+38%
露出面積(前回比)
0.93
検出信頼度

アラート通知機能

土砂崩壊を検知した場合、または露出面積が設定した警戒条件を超えて拡大した場合、システムは検出画像を添えて管理担当者へ自動的にアラートを通知します。

また、短時間に同一内容の通知が繰り返されることを防ぐため、通知間隔(クールダウン)の設定にも対応しており、運用負荷を軽減しながら効率的な監視を実現します。

デモ・検証のご案内
実際のAI検知デモ画面のご閲覧や、お客様の現場映像を用いた検証をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。

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経時変化検知 ― ビフォー・アフター比較

本システムの大きな特長は、単発の崩壊検知だけでなく、過去と現在の映像を自動で比較し、斜面の変化を可視化する「経時変化検知」機能にあります。

以下は、同一カメラ(同一アングル)で撮影した監視開始時と現在の映像をAIが比較した例です。左側(監視開始時)と右側(崩壊検知時)の映像を比較することで、露出地表の拡大状況を直感的に把握できます。

斜面のビフォー・アフター比較 — 監視開始時(正常)と現在(崩壊検知)をAIが自動比較し、露出土砂面積の拡大を可視化
AI経時変化検知:監視開始時 2026.06.22(左・正常)と現在 2026.06.26(右・崩壊検知)の比較。露出土砂面積が拡大し、判定は「崩壊検知」。※表示は実映像を用いたAI解析の例。

統合監視ダッシュボード

複数地点に設置された斜面監視カメラを、クラウド上のダッシュボードで一元管理できます。各カメラの状態(正常/注意/崩壊検知)を一覧で確認でき、異常を検知した際には、アラート情報や露出面積の経時変化グラフをリアルタイムで確認できます。

AI斜面監視システムの統合ダッシュボード — 複数カメラの状態一覧、リアルタイム検知画面、露出面積の経時変化グラフ、検知サマリー
統合監視ダッシュボード:複数斜面カメラの状態一覧(左)、リアルタイムAI検知画面(中央)、露出土砂面積の経時変化グラフと検知サマリー(右)。

本システムの特長

既設カメラをそのまま活用

新たな専用センサーや計測機器を設置することなく、既設のネットワークカメラ映像を活用してAI解析を実施します。導入コストを抑えながら、効率的な斜面監視を実現します。

経時変化から「前兆」を検知

単発の崩壊検知だけでなく、露出面積の拡大傾向を継続的に解析し、徐々に進行する斜面の変化や崩壊の兆候を早期に可視化します。

クラウドによる一元管理

検出結果や経時変化データはクラウド上に蓄積され、多地点の監視カメラをダッシュボードで一元管理できます。履歴の確認やデータ出力にも対応しています。

画像付きアラート通知

崩壊や異常を検知した際には、検出画像を添えて管理者へ自動通知します。現場状況を迅速に把握し、適切な初動対応や判断を支援します。

従来方式との比較

項目従来の現地巡視・目視点検JOTSU AI斜面監視システム
監視体制巡視・点検時のみ24時間365日の遠隔監視
崩壊・露出地表の把握目視・経験に依存AIによる自動検知・可視化
経時変化(前兆)の把握継続的な把握が困難露出面積の拡大を定量的に追跡
夜間・悪天候時の監視確認が困難24時間連続監視・記録
異常発生時の対応巡視後に状況を報告検出画像付きでリアルタイム通知
多地点監視人員の増員が必要クラウドで一元管理

まとめ

「AI斜面監視システム」は、既設のネットワークカメラ映像を活用し、斜面・法面における土砂崩壊や露出地表の状況をリアルタイムに把握できるAI監視ソリューションです。

土砂崩壊の検知に加え、露出面積の経時変化を継続的に解析することで、徐々に進行する斜面変状や崩壊の兆候を早期に可視化します。従来の現地巡視では難しかった24時間365日の連続監視や多地点の一元管理を実現し、斜面監視の「見える化」と早期対応を支援します。

AI画像解析とクラウド技術を組み合わせることで、目視点検への依存や記録業務の負担を軽減し、より効率的で安全な斜面・法面の維持管理に貢献します。

道路・鉄道・造成地・採石場など、斜面災害リスクへの対策をご検討中の自治体様やインフラ管理事業者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事に掲載している検知画面、ダッシュボードおよび数値は、実際の斜面監視カメラ映像を用いたAI解析の表示例です。監視条件や警戒ラインの設定は、現場環境や運用要件に応じて柔軟に調整できます。

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