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歩行者・車両の通行量をAIで自動計測
~ 1つの横断歩道で「人」と「車」を方向別・時間帯別に24時間集計 ~

2026年8月21日

サービス

AIによる通行量の自動計測

横断歩道や交差点の通行量調査は、交通安全対策の検討や信号・横断施設の整備、工事に伴う交通規制の影響評価など、さまざまな場面で必要とされています。

従来の通行量調査では、調査員が現地で歩行者や車両を目視で数える方法が一般的でした。しかし、調査時間が限られるほか、夜間や悪天候時の調査が難しい、人員やコストがかかる、集計結果の確認・検証が難しいといった課題があります。

JOTSUの通行量カウントシステムでは、現地に設置したネットワークカメラの映像をAIで解析し、歩行者と車両の通行量を24時間自動で計測します。

さらに、進行方向や時間帯ごとの集計にも対応しており、1つの横断歩道・交差点における人と車の流れを継続的に把握することができます。

また、AIが計測した1件ごとの根拠画像を保存するため、集計結果だけでなく、「実際にどのように検出されたのか」を後から確認・検証することが可能です。

集計したデータはCSV・Excel形式で出力できるため、交通量調査の報告書作成やデータ分析にも活用できます。

本サービスでは、AIによる自動計測により、これまで人手で行っていた通行量調査の省力化・効率化・長時間化を支援します。

「人」と「車」を分けて計測

同じ横断歩道や交差点では、歩行者と車両が同時に通行するため、1台のカメラで両方をまとめて計測すると、検出対象が重なり、計測精度に影響する場合があります。

そこで本システムでは、歩行者と車両をそれぞれ別のカメラで計測します。

車両用カメラでは車両を、歩行者用カメラでは歩行者を対象として、それぞれに専用の計測ラインと検出区域を設定します。

これにより、歩行者と車両の検出が互いに干渉することを抑え、対象ごとに安定した通行量の計測を行うことができます。

また、カメラごとに計測対象を明確に分けることで、歩行者・車両それぞれの通行方向や時間帯別のデータを個別に集計することも可能です。

歩行者と車両を役割分担した2台のカメラで計測する模式図
役割を分けた2台のカメラ構成(模式図)。車両用の計数ライン(マゼンタ)と歩行者用の計数ライン(緑)はそれぞれ独立して設定します。

検出のしくみ ― 計測ラインと検出区域

本システムでは、AIによる「検出」「追跡」「線跨ぎ判定」の3段階で、歩行者・車両の通行量を計測します。

① 検出
② 追跡
③ 線跨ぎ判定

① 検出 AIが映像の各フレームを解析し、歩行者や車両(乗用車・トラック・バス・バイクなど)を検出します。

② 追跡 検出した対象に固有のIDを付与し、映像のフレームをまたいで同じ対象を継続的に追跡します。これにより、画面内に一時的に立ち止まっている人と、実際に通過した人を区別できます。

③ 線跨ぎ判定 画面上に設定した計測ラインを対象が通過した際、その通過方向を判定して1件として計上します。単純に「画面に映った人数・台数」を数えるのではなく、計測ラインを実際に通過した対象を計測する仕組みです。

誤計測を抑えるための仕組み

より安定した通行量計測を行うため、以下の設定・処理に対応しています。

  • 検出区域(ROI):画面上で計測対象とする範囲を指定できます。対向車線や遠方の歩行者など、計測対象外の範囲を除外します。
  • 最小サイズ判定:遠方に小さく映る対象など、一定サイズに満たない対象を計測対象から除外します。
  • 重複計測の抑制:同一対象が複数回計測されることを防ぐため、追跡情報や通過位置・時刻などをもとに重複計測を抑制します。
  • 車両内の人物を除外:車両の検出枠内に含まれる人物については、歩行者として計測しないよう処理します。

計測ラインや検出区域は、ブラウザ上でカメラ映像を確認しながら、クリック操作で簡単に設定・変更できます。

そのため、カメラ設置後に実際の映像を確認しながら、計測ラインや検出区域を微調整することが可能です。現場の道路状況やカメラの設置位置に合わせて設定を調整することで、より適切な通行量計測を実現します。

24時間・夜間も自動で計測

本システムの大きな特長の一つが、時間帯を問わず継続して計測できることです。

早朝・深夜・休日を含め、24時間連続で歩行者・車両の通行量を自動計測します。調査員が現地に滞在する必要がないため、長時間にわたる通行量の把握にも活用できます。

夜間のAI検出例 — 計測ラインを通過する車両を検出枠で捕捉
夜間の検出例です。ヘッドライトなどによって明るさの変化が大きい環境でも、計測ライン(マゼンタ)を通過する車両を検出しています。車両については、通過時の検出画像を1台につき1枚保存します。

歩行者についても、昼夜を問わず継続して検出・計測します。1人の通過につき、接近時・計測ライン通過時・通過後・人物切り抜きの4枚を自動的に保存します。

これにより、単に「何人通過したか」だけでなく、実際の通過状況を画像で確認できるため、計測結果の確認・検証に活用できます。

歩行者の検出画像 — 昼間と夜間それぞれの接近時・計測ライン通過時・通過後・人物切り抜き
歩行者の根拠画像です。上段が昼間、下段が夜間の検出例です。緑色の枠が検出した歩行者、赤い縦線が計測ラインを示しています。昼夜を問わず、同じ形式で4枚の画像を自動記録します。

保存された検出画像は、日付・カメラ・通過方向などの条件から検索できます。

「この時間帯の人数・台数は正しいか」といった確認も、実際の検出画像を見ながら行うことができます。単なる集計値だけではなく、1件ごとの根拠画像を残せることが、本システムの大きな特長です。

集計画面とデータ出力

集計結果は、ブラウザから閲覧できるダッシュボードにまとまります。歩行者と車両はタブで切り替えて表示し、それぞれの合計・方向別・時間帯別・車種別を確認できます。

通行量カウント ダッシュボードの画面 — 方向別・時間帯別・車種別の集計
車両タブの画面例。方向別の合計、時間帯別の推移、車種別の内訳を表示します(実証運用における計測例)。
歩行者タブの集計画面 — 方向別・時間帯別の通行人数と集計表
歩行者タブの画面例。上部のタブで歩行者と車両を切り替えます。時間帯ごとの内訳は表としても表示され、そのままCSVへ出力できます(実証運用における計測例)。

集計結果は、「何台・何人通行したか」という数値だけでなく、1件ごとの根拠画像とあわせて確認・出力できます。実際の検出状況を画像で確認できるため、計測結果の検証や、発注者への説明資料としても活用できます。

出力形式

  • CSV:時間帯別・通行方向別の集計データを出力できます。表計算ソフトでの加工や、データ分析に活用できます。
  • Excel(根拠画像付き):1行につき1件の通行記録をまとめ、日時・通行方向・車種などの計測情報と、対応する根拠画像を1つのファイルにまとめて出力できます。
  • 集計単位:集計する期間や単位を指定でき、1時間ごと・1日ごと・1か月ごとなど、用途に応じた集計が可能です。

歩行者については、通行位置の密度を色で示すヒートマップや、一人ひとりの動線軌跡も記録できます。

これにより、「横断歩道のどのあたりを通行しているか」「横断を待っている人がどこに集中しているか」「横断歩道の外を通行していないか」など、人数だけでは把握できない歩行者の通行状況を可視化できます。

通行密度ヒートマップと動線軌跡 — 歩行者がどこを通っているかを可視化
上:通行密度ヒートマップ(赤いほど通行が多い)。下:動線軌跡(1本の線が1人の歩いた経路)。いずれも現場の画像に重ねて表示するため、位置関係が直感的に分かります。
※ 背景の現場画像は、設置場所が特定されないようぼかしています。

デモ・現地検証のご案内
実際の集計画面のご閲覧や、お客様の現場での検証をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。

デモ・ご相談はこちら

システム構成

本システムは、映像の解析を現地で行い、クラウドへ送るのは判定結果のデータだけという構成です。

通行量カウントシステムの構成図 — カメラ・エッジAI解析・クラウド・ダッシュボード
システム構成。映像をそのまま常時クラウドへ送らないため、通信量を抑えた運用が可能です。

映像そのものを常時送信するのではなく、送信する情報を「いつ・どの方向に・何が通過したか」という計測データと、通過時の根拠画像に絞ることで、通信帯域が限られた現場でも運用できます。

また、カメラの向きを遠隔から操作する機能にも対応しています。カメラ操作後は、自動的にあらかじめ設定した計測位置へ復帰するため、カメラの向きが変わることによる計測基準のずれを抑えることができます。

主な仕様

24時間
連続計測
夜間も対応
2方向
方向別に集計
呼び方は現場に合わせて設定
4車種
乗用車/トラック
バス/バイク
90
根拠画像の保存
集計値は継続保存

※ 保存期間・集計単位・方向の呼び方は、現場のご要望に合わせて設定します。

従来の通行量調査との比較

項目調査員による計測JOTSU 通行量カウント
調査時間決められた時間帯のみ24時間・連続
夜間・悪天候実施が難しい自動で継続
人と車の区別担当を分けて計測AIが自動で判別・別集計
方向別の集計手作業で分類通過方向を自動判定
集計結果の検証後から確認できない1件ごとの根拠画像を保存
報告書の作成手集計・手入力CSV・画像つきExcelを自動出力
長期の調査日数分の人件費が必要期間が延びても運用は同じ

本システムの特長

人と車を分けて計測

カメラごとに計測対象を分け、それぞれに専用の計測ラインと検出区域を設定します。車両内の人物を歩行者として計測しない処理にも対応し、誤計測や二重計測を抑制します。

計測結果の根拠が残る

1件ごとに通過時の根拠画像を保存し、日付・カメラ・通行方向などの条件から検索できます。集計された数値だけでなく、実際の検出画像を確認することで、計測結果の妥当性を検証できます。

報告書に活用できるデータ出力

時間帯別・通行方向別・車種別の集計データをCSV形式で、根拠画像付きの個別記録をExcel形式で出力できます。データの転記や集計作業の負担を軽減し、報告書や説明資料の作成に活用できます。

通信量を抑えたシステム構成

AIによる映像解析は現地側で行い、クラウド側へ送信する情報を計測結果と必要な画像に限定します。映像を常時送信する必要がないため、通信帯域が限られた現場でも運用しやすい構成です。

設置後も遠隔で設定を調整

計測ラインや検出区域は、ブラウザ上で映像を確認しながら設定・変更できます。また、カメラの向きを遠隔から操作することも可能です。操作後は自動的に設定した計測位置へ復帰するため、計測基準のずれを抑えられます。

歩行者の動きを可視化

歩行者の通行密度を示すヒートマップや、一人ひとりの動線軌跡を記録できます。通行人数だけでは把握しにくい、横断歩道内での通行位置や人の集中箇所、横断歩道外の通行状況などを可視化できます。

まとめ

通行量調査では、「何人・何台通ったか」という集計結果だけでなく、その数値がどのように計測されたのかを確認できることも重要です。

JOTSUの通行量カウントシステムは、AIによる自動計測によって時間帯や人員に左右されない継続的な調査を実現するとともに、1件ごとの根拠画像を保存することで、計測結果を確認・検証できる仕組みを提供します。

歩行者・車両の通行量をはじめ、通行方向や時間帯、車種別の集計、歩行者のヒートマップ・動線分析まで、現場の状況に応じたデータの収集・可視化が可能です。

横断歩道や交差点の交通安全対策、施設の利用実態の把握、工事に伴う交通影響の評価など、通行量の把握が必要な場面でご活用いただけます。

通行量調査の自動化やAIによる交通状況の可視化をご検討の際は、お気軽にJOTSUまでご相談ください。現場の映像を用いた事前検証にも対応しています。

※ 本記事に掲載している画面・数値は、実証運用における計測例です。設置環境・画角・交通状況により結果は異なります。
※ 掲載画像は、設置場所が特定されないよう一部を加工しています。

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